家賃を13000円下げてもらった体験談

賃貸住宅の契約更新を行う場合、家賃の値下げ交渉をしてみよう。
人気の物件でなければ、数千円ほど値下げをしてくれることもある。
家賃を5,000円下げてもらうことができれば、年間60,000円節約だ。

集合住宅に居住しているのなら、一度マンション名などでネット検索してみよう。
空き部屋があるなら不動産サイトで募集している可能性が高い。

募集している家賃が支払っている家賃より低いなら、下げられる余地あり。
自分の家賃と同じでも、周辺の家賃相場よりあきらかに高いなら交渉してみるのもありだ。

経験談

リーマン・ショック後あたりから自分が住んでいる集合住宅の半分以上が長いこと空き室になっていた。
ある日ふと思って、ネットで検索してみたら、不動産サイトに掲載されていた。

家賃を見てビックリ。
5万円で募集されていた。
併設の駐車場も千円安かった。

当時のうちの家賃は72000円。
居住してから20年ちかくたっており、物件の中で一番長く住んでいる。
いわば1番のお得意様だ。

本来なら1番のお得意様が優遇されてもいいはずなのに、賃貸業界ではそれが通らない。
こちらから言わない限り、家賃が下がるということはない。

調べてみたら家賃減額交渉というのがあって、下がる下がらないは別として、交渉することはできるということだ。
言わなきゃ1円も下がらないが、下がる可能性があるのなら言ったほうがいい。

チョット特殊な事情

住み始めた当初、水道代がべらぼうに高く請求された時があった。
うちだけじゃなくて、他の部屋も高い請求額になっていた。

これはメーターが故障していたみたいだが、それ以来水道代が請求されなくなった。
水道代込みの家賃になった。

で、今回家賃を下げてもらう交渉にあたって、不動産サイトで募集されているのは水道代別となっているので、同じように水道代を別にしてもらっていいので、家賃を下げてくださいといった感じで交渉した。

交渉と言っても文書にして仲介業者に持っていっただけだ。
ちなみに不動産サイトで実際に募集されている物件のページもコピーして持参した。

その後仲介業者が大家さんとやり取りして返答が来たが、予想を下回る結果だったので、もう少しお願いしたら、ほんとに少ししか下がらなかった。

いま考えると、もう少し強気に出ればよかったかもしれない。
はじめから水道代は別にしていただいていいとか言わないほうがよかったかも。

まとめ

私の例のように同じ物件であきらかに不当な家賃差の場合は下る可能性大です。
ただ、「継続賃料」と「新規賃料」は別とされるので、大家側は必ず他の部屋の募集家賃と同じにしなくてはいけないわけではない。

本を読んでいたので新規募集の家賃と同じにはならないだろうとは予想していましたが、おもったほど下がらなくてがっかりしました。
せめて55000円くらいにはなるだろうと考えていたのですが。

納得いかない部分もあり、調停に持ち込むか同じ建物の空き部屋に引っ越そうかとも考えた。
だができれば揉めたくないし、敷金をまた支払う必要もでてくる。
引っ越しするのもめんどくさい。

なにより大家側はいい顔をしないだろう。
拒否られる可能性もある。
そんなこんなで妥協せざるをえなかった。

1番のお得意様なのに新規入居者と比べてどれだけ不当か(参考資料)

当初支払っていた家賃

72000円(水道代込み)
水道代は多くても月6000円超えないので1ヶ月6000円として計算
駐車場代も新規入居者より1000円高い状態だった。
72000円+1000円ー6000円=67000円/月
804000円/年

新規入居者の家賃

50000円/月(水道代は別)
600000円/年

交渉後の家賃

59000円/月(水道代は別)
708000円/年
駐車場代は新規入居者と同額になった。
13000円下がったが、下がる前は水道代が込みだったので、1ヶ月の水道代6000円と計算すると、7000円下がったことになる。
駐車場代と合わせると8000円下がったが・・・

比較

13000円下がったと考えると一見交渉は上手くいったように感じるが、これは水道代を引いていない額だ。
水道代を引くと下がったのは7000円ほどである。
下がらないよりはマシだが、年間支払額を新規入居者と比べるとその不当差が分かりやすい。

下がる前の家賃年間804000円と新規入居者の年間家賃600000円の差は204000円
下がった家賃年間708000円と新規入居者の年間家賃600000円の差は108000円

下がる前に比べて半分ほどましにはなったが、いまだにまだ不当感が大きく思える。
この経験から同じ場所には長く住ないほうがいいと思った。

今時は敷金礼金なしの物件も多いし、2・3年くらいで引っ越したほうが得だ。
そのためには日頃から無駄な所持品を持たないようにしたいものだ。

日本の人口減少とともに、空き家問題がたまにクローズアップされる。
後から入居するほうが得になる矛盾は今後一層増えると思われる。


家賃減額交渉するにあたってこちらの本を参考にしました。
値下げ交渉の文例が掲載されています。
わたしはこの文例を元に一部改変して交渉にあたりました。