おすすめ漫画【マイナー編】

比較的マイナーな作品だけどもっと知られてもいいんじゃないかと思う作品をご紹介します。この記事は1回書いて終わりじゃなくて、マイナーでいいと思った本を見つけたら順次追加していこうと思います。なので漫画の紹介順は最近追加したのが一番上になります。
マイナーの基準ですが、一般的な漫画喫茶に置いていない。電子書籍のみの販売。販売当時はメジャー誌に掲載されていたが、現在の知名度がそれほどないものなど、あくまで私の独断となります。
基本Kindle版を紹介しますがなければ単行本を載せときます。

蜜の島

「妻子を妻の故郷に送り届けて欲しい」南雲は戦友の遺言を守って、遺児ミツを故郷に送り届けるため石津島を目指す。しかしその島は定期便もなく地図にも載っていない文明から取り残された島だった。一緒に上陸した政府の調査員瀬里沢とともに事件に巻き込まれていく。映画、金田一耕助シリーズを彷彿とさせるミステリー。

ヤスミーン

ライオンが支配する王国で不味いゆえに喰われることがなく、ライオン族の奴隷として過ごすトムソンガゼル族のブエナは、ライオン族に唯一対抗できる伝説のチーター族、「白い悪魔」を探して旅に出る。

旅の途中で一緒に戦ってくれる仲間を見つけていくありきたりなパターンではあるが、登場人物が擬人化した動物である点と、百獣の王であるライオンが悪役という点が面白い。圧倒的な強さを誇るライオンにどう立ち向かっていくのか、今後どんな動物が出てくるのかが楽しみ。

マージナル・オペレーション

ニートが外資系の民間軍事会社に就職して、得意のゲーム感覚で才能を開花させていくが、やがて戦争の現実に直面する。

ライトノベルが原作。実際に民間の軍事会社はあるし、無人偵察機などのドローンはコンピューターで遠隔操作されているわけで、その操作を軍事経験のない人がゲーム感覚でしていることがないと思いたい。

僕の小規模な失敗

福満しげゆきの出世作。作者いわく、たいしたことないヤツ版のまんが道。
作者が高校入学したところから結婚するまでの約10年間を描いた自伝的作品。
将来に不安を感じて漫画を書くことにした作者だが、なかなか目が出なくて鬱屈とした日々を送る。暇があれば手帳に漫画を描き続け、気がつけば膨大な量になっていた。

コマ割りと吹き出しがめちゃくちゃ多いのが特徴。
細部まで細かく描かれていて労力が伺えるが、あまりに細かいので、セリフが小さすぎて視力の良い私でも読みにくい箇所もちらほら。
漫画をブログやアフィリエイトに置き換えてみたら、感情移入できる人も多いのでは。ブログも書き続ければいつかなんとかなるのだろうか?

車に引かれてボンネットに乗ったときの、「恥ずかしいよー」には笑わせてもらいました。
作者のネガティブからくる行動力には脱帽です。
続編に「僕の小規模な生活」がある。

くも漫

よく風俗で腹上死とか漫画みたいなネタ話がありますが、それを地で行く経験(作者の場合は腹上死ではなくて、くも膜下出血)をした作者が、その体験を漫画にしてしまったという問題作。ギャグ漫画であるが発症から病院での闘病の過程が、くも膜下出血の貴重な資料ともなっている珍しい漫画だ。

どんな生き方をしようとも人は皆死ぬ。
九死に一生を得た作者(当時29歳)が漫画家を志した契機となった体験です。
1つ気になるのは、くも膜下出血を発症した瞬間が、漫画では絶頂を迎えたのと同時に描かれていたが、イッタのだろうか?ということだ。
単なるギャグ漫画には収まりきらない人生訓の詰まったストーリーでした。
ほんと逝かなくてよかったですね。

親なるもの 断崖

※新装版が書籍で特装版が電子書籍

舞台は北海道室蘭に実際にあった幕西遊郭。
昭和初期、青森の貧しい農村から売られてきた4人の少女の過酷な運命を描く。
松恵16歳は売られてきた初日に客を取らされて首を吊って死んだ。

この紹介文でぐっと引きこまれて勢いで読んでしまった。
舞台や時代背景は事実を元にしているが、物語はフィクション。しかし実際にこんなことあったかもしれないと思わせる内容。

僕にはまだ友だちがいない

友だちのいない作者の友達を作る奮闘を描いた体当たり漫画。

社会人になってから知り合いはできても友だちってなかなかできないですよね。
SNSを使ったりイベントに行ったり色々チャレンジします。
この行動力は見習いたいです。作者とダブル部分があり共感を覚えました。
後で知りましたがNHKでドラマ化されたそうです。
続編に「群馬県ブラジル町に住んでみた」があります。

THE3名様

ぬるま湯が心地よい、ニート生活満喫漫画!
毎日を無気力に生きる3人の若者が、夜ごとファミレスに集まり、非生産極まりないトークを繰り広げるギャグコミック。一攫千金を夢見る男・ミッキー、フライドポテト好きで大人しい青年のふとし、行動が予測不能な超マイペース男のまっつん…どこか憎めない男たちから目が離せない!
フルカラーで面白さ倍増!

ほとんどファミレスで3人の若者が雑談をしているだけのシチュエーション漫画です。ただそれだけなんですが、みょーに引きこまれます。
こんな友だちがほしいです。佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史で映像化されています。

とろける鉄工所

鉄工所を舞台にしたほのぼのギャグ漫画。
地方の中小鉄工所に務める溶接工とその周辺ネタ

危険で重労働な仕事だけど、この漫画みたいな会社だったら溶接工という人生もありかもと思えてしまう。
きつい、汚い、危険ないわゆる3K職の溶接工を題材としながらも、そんな負な部分を面白おかしくネタにして溶接とか興味ない人でも面白く読める。

迷走王ボーダー

家賃三千円だと言う住まいは、なんとアパートの元共同便所! 10年間大陸をさまよい続けたこの男には世間のルールは通用しない! そう…本当は冴えた男なのに、世の中のうっとおしいことをパスするために、馬鹿を装ってブラブラしてる…。現代社会に棲む“集団意識”という名の悪魔に食われそうになっても、決して物事の本質は1つではないということを忘れないで欲しい。世を撃つ、奇跡の人生哲学マンガです!! ※双葉社刊行のコミックス第1巻を分冊しております。

元便所に月3000円で住むとか何日間働いたらそれで何ヶ月分暮らせるとか思春期だった自分に大きな影響を与えた作品。
元便所といってもリフォームしてあるわけじゃありません。そのまんまの便所に棲んでいます。
なお、ネオ・ボーダーという平安時代を舞台にした続編みたいなのが現在連載されているがチョット読んだ感じではすごくつまらなかった。主役の3人は出ているのでどうせなら年をとった3人の現代版ボーダーが読みたかった。

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